「夏の火鉢と日照りの雨傘」

NHK大河ドラマにて放送中の黒田官兵衛で有名な逸話を思い出しました

息子の長政を叱った言葉です。

おまえは、部下の能力を見抜けず、また適性がどこにあるかもよく考えない。
そのために、部下に随分と無駄な労力を費やせることが多い。
それを私は夏の火鉢やひでりの雨傘だといったのだ。心得よ」

人には得手不得手があるものです。
はたして自分はどれくらい部下の能力を把握して
いるだろうか。
そして能力を最大限に活かせる適所を考えているだろうか。
それには個々の能力を充分に把握する必要があります。
上司と部下が一緒に仕事をして能力を把握して時間をかけて適所を見つけないと
仕事の成果は上がらないでしょう

外から見ていてはわからないし判断を誤ることになるでしょう

成功と失敗を繰り返し、時間をかけないと答えが出ないと思います
使えないからといって、業務から外す人もいますが、
それは自分には育てる能力がな
いと言っているような気がします。

中日ドラゴンズの落合監督が当時、鉄壁と言われた二遊間を交代させたことがありました
シーズン後に落合監督にインタビューした時に監督はこう答えまし
「彼らはボールを身体で追わずに目で追うようになった」
職場に慣れすぎて、基本的なことが出来なくなってしまったということでしょうそれでは、
もはや適所とは言えません。

適材適所と思ってみても時間の経過とともに色あせてしまうことも充分に
考えて
おかなければなりませんね

時間がかかる難しい問題であることは確かです。


「人間である以上、人間はみんな適材です。ただ、その適材が適所にいることは少な
い。」

竹田和平より